会期末目前の党首討論ドッチラケ納得の理由…異例の18時スタートも迫力まるでなし
今国会で3回目の党首討論が11日行われた。スタートは異例の午後6時。テレビやラジオ、ネット中継を視聴しやすい時間帯にずらし、関心を高めようということだったが、正直、見たくなるような面白いコンテンツには程遠かった。
トップバッターの立憲民主党・野田佳彦代表は政府の物価高対策を批判。「遅すぎるし、感度が悪い」と切り捨てたうえで、ガソリン税の暫定税率廃止、企業・団体献金廃止、選択的夫婦別姓が進まない現状も挙げ、「すべて課題は先送りか無策。これが石破政権の特徴ではないか」と断じた。
これに対し、石破茂首相は野田氏が求めた食料品の消費税率ゼロについて「社会保障財源はどうするのか」と反論。ただ、物価高に無策は事実なので、「2000円のコメが店頭に並んだ」と備蓄米の随意契約をアピールするしかなかった。
国民民主党の玉木雄一郎代表との討論では、石破首相の論点すり替えが目立った。与党が参院選の公約に掲げようとしている現金給付について「上振れた税収は自民党のものではない。バラマキだ」と批判されると、「侮辱はやめてほしい」と声を荒らげる場面も。ま、図星だから説明できないのだろう。