柿崎首相補佐官はなぜ前代未聞の“大官営発表”を許したのか

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「やっぱり本人の名誉欲がくすぐられたのか」「いや、政権に対して辛口で知られたTVコメンテーターを座敷牢に閉じ込めて置きたかったんだろう」――。政府が1日付で起用した元共同通信元論説副委員長の柿崎明二首相補佐官に対し、改めて大新聞・テレビの政治部記者からこんな声が漏れ始めた。

 柿崎氏の首相補佐官人事をめぐっては、当初から賛否両論が出ているが、再び注目されるきっかけとなったのは、5日に行われた菅首相の「グループインタビュー」だ。

 インタビューとは名ばかりで、実際に記者が質問でき、写真撮影が許可されたのは読売、日経、北海道新聞のみ。他のメディアはそのやり取りを「傍聴」し、写真や動画の「提供」を受けるという異様な状況だったからだ。

「官邸は『今後も同様のインタビュー会見を開くか検討』とか言っていますが、記者が『傍聴』し、写真や動画の『提供』を受けるだけのインタビュー会見なんて、会見とは言いません。仮にもメディア出身である柿崎首相補佐官なら間違いなくそう思うでしょう。首相を補佐するのが役目なのですから、本来であれば柿崎首相補佐官が『こんな会見手法は間違っています』と菅首相に進言するべきだったと思います。政権だって、そういう役割を期待してメディア出身者を首相補佐官に起用したのではないのでしょうか」(与党担当記者)

 うるさ型は「毒パンケーキ」や手厚い人事で政権側に取り込まれ、官邸に残るのは政府の広報マンと化した従軍記者だけ。このままだと、大本営発表ならぬ「大官(菅)営発表」体制が出来上がるのも時間の問題だ。

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