ピント外れな「菅・安倍コンビ」“天皇無視”で団結、希望の五輪猛アピール
「世界が団結をして人類の努力と英知によってこの難局を乗り越える大会にしたいと思っています」――。東京都議選(7月4日投開票)の告示を迎えた25日、自民党本部で行われた出陣式で、そう力を込めた菅首相。五輪開幕まで1カ月を切ったが、都内は感染拡大に転じ、感染力最強のインド株が急速に広がっている。現実から目を背けた菅首相の五輪強行には日本国民も国際社会もドッチラケだ。
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五輪開催を巡り、菅首相が決まって使う「安心・安全」。念仏のように繰り返すだけで、実際は五輪関係者の入国後の隔離措置を免除するなど不安材料は山積みだ。
空虚な言葉を並べるあたり、安倍前首相も負けていない。
安倍前首相は25日、尾久八幡神社(東京・荒川区)で開かれた自民都議候補の出陣式に登場。1964年の東京五輪に触れ、「あの時の感動、日本選手の活躍、試合を通して未来に見た夢や希望、勇気」と大仰な言葉を連発。「コロナ禍にあって(五輪を)成功させるのは大変」「挑戦して何とか成功させることが世界の希望につながっていく、勇気を与えることになると思う」と訴えた。