【京都】情勢一変で「カオス」状態…3陣営の“泥仕合”が激化
京都(改選数2)
○当選圏内、△拮抗でやや優勢、▲拮抗でやや劣勢。左印は政治評論家・野上忠興氏、右印は政治ジャーナリスト・泉宏氏の予想。
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「どうか皆さん……福山哲郎を助けて下さい!」
気温35度超えの猛暑日だった2日夕、京都タワー前で険しい表情を浮かべて福山が訴えていた。声はかれ、顔は日焼けして真っ黒。スーツに身を固め、額は汗でグッショリだ。
東京選挙区から出馬中の蓮舫参院議員、比例出馬の辻元前衆院議員、枝野前代表が応援に駆けつける中、約1000人の聴衆を沸かせたのは、福山の維新批判だ。維新の松井代表の「ぬるま湯の自民をピリッとさせる」という得意のフレーズを引き合いに出し、こう絶叫した。
「ピリッとさせるって、何やねんそれ! ワケ分からんやろッ! そんな生半可なこと言ってるから野党か与党か分からないんですよ!」
さらに、「大阪の改革を京都で」と訴える楠井陣営を念頭に「京都のことは京都で決めましょう!」と声を張り上げた。
改選数2の京都は、序盤こそ自民の元京都市議・吉井が優勢で、残る1議席を福山と楠井が争う構図だったが、中盤に情勢は一変。楠井が支持を伸ばす一方、吉井が沈み始めた。3陣営が横一線となり、“泥仕合”が激化している。