NHK・毎日が安倍派幹部「立件断念」報道のウラ側…検察ではなく官邸筋から情報リークか

公開日: 更新日:

裏金捜査巡り内部対立の見方も

 安倍元首相や21年11月まで会長だった細田前衆院議長ら故人に責任をかぶせて、幹部一同は知らんぷり。立件断念は安倍派幹部の「死人に口ナシ」作戦が奏功したことを意味する。NHKと毎日の記事は「検察ではなく、官邸筋の情報に基づく」(政界関係者)との声もある。

 報道を受け、X上では〈不正したもの勝ち日本〉〈この国の司法も終了ですな〉〈我が国は歴史に名だたる腐敗国家と全く変わらない〉などと怒りや驚き、絶望感を訴える投稿が殺到。国内トレンドワードで一時「安倍派幹部の立件断念」が1位になるほどだった。

■検察組織も一枚岩ではない

「検察側が世論の反応を探る『観測気球』として、あえてリークしたのではないか。検察組織も一枚岩ではありません。立件断念の動きがあるのは事実でしょうが、それを快く思わない勢力もいるはず。世論の激しい反発を受け、軌道修正させる目的で書かせたとも考えられます。NHKも毎日も『立件を見送る方向で調整』と報じ、断定を避けた。『調整』なら覆る可能性もあります」(政治評論家・本澤二郎氏)

 産経新聞は14日、新たに安倍派幹部の関与を疑わせるキックバックの偽装工作疑惑を報じた。捜査の裏で何が起きているのか。いずれにせよ、悪党を許す道理はない。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    参院選の候補者が正式に決まらない…国民民主党「玉木執行部vs参院女子」の熱き内部ドタバタ対立

  2. 2

    立憲の消費税0%案「原則1年・食品限定」にこれだけの弊害…国民玉木代表は独自試算で批判連発

  3. 3

    国民民主党が参院選東京選挙区で“台風の目”に…元NHKアナ牛田茉友氏のみならず2人目擁立の狙い

  4. 4

    シリーズ「昭和の亡霊・7つの戦時用語」(79)天皇免責の証言よりも重かった東條英機の「プライド」とは

  5. 5

    自民を除く主要政党が「消費税減税」で完全一致なのに…早期実現を阻む安倍元首相の“大罪”

  1. 6

    滋賀・彦根市長選で“石丸伸二ベッタリ”現職まさかの落選…「再生の道」に“NO”突き付けられ都議選と参院選に黄信号

  2. 7

    消費税「食品ゼロ1年間」を参院選公約に…寄り切られた立憲野田代表の油断ならないバーター懸念

  3. 8

    「トランプ関税は不良のカツアゲ」…米国で立憲議員シンジ・オグマの国会質問動画が大バズりのナゼ

  4. 9

    石破内閣15大臣「GW外遊」に血税9億円超! 物価高で野党が異例の「反対」も前例踏襲でイケイケの無神経

  5. 10

    小泉進次郎氏がドヤ顔“訪米”→現地シンポで「MAGA」礼賛…不自然なほどハイテンションな理由

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か