NHK・毎日が安倍派幹部「立件断念」報道のウラ側…検察ではなく官邸筋から情報リークか

公開日: 更新日:

 X上は非難ゴウゴウだ。自民党派閥の裏金捜査を巡り、13日に相次いだ安倍派幹部「立件断念」報道。NHKが未明に「5人衆」や事務総長経験者の〈立件を見送る方向〉との記事をWebにアップすると、毎日新聞は昼前に〈安倍派幹部の立件断念へ〉と配信。いずれも会計責任者との共謀の立証が困難と伝えた。

 東京地検特捜部は派閥の実務を取り仕切る安倍派の歴代事務総長ら幹部を任意で聴取。共謀の立証への焦点は2022年にいったん中止が決まった販売ノルマ超過分のキックバックが一転、継続となった経緯だ。

 派閥会長だった安倍元首相が同年春に中止を提案したが、一部議員は継続を求めて反発。安倍元首相の横死後、当時の事務総長だった西村前経産相、下村元文科相、世耕前参院幹事長ら派閥幹部と会計責任者が対応を複数回協議し、同年8月に継続が決まったとされる。会計責任者の一存で決められるわけがなく、特に決定時の事務総長の西村氏は共謀を問われ、立件不可避との見方が強まっていた。

「ところが、聴取に幹部たちはキックバックが事務局から会長に直接報告される『会長案件』と口を揃え、関与を否定。収支報告書への不記載の具体的な指示や、会計責任者からの具体的な報告もなかったと話しているもようです」(司法関係者)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    随意契約“小泉米”をホメているのは新聞とテレビだけ…専門家の評判はからっきし

  2. 2

    石丸現象は完全消滅…都議選で自民党と並ぶ42人擁立も新党「再生の道」は壊滅危機

  3. 3

    山尾志桜里氏「みそぎ」の出馬会見で火に油…延々2時間半「すみません」連呼、8年前の不倫報道には“完黙”

  4. 4

    国民民主党の凋落が止まらない…東京都議選の目標議席「11→5」にシレッと“下方修正”の哀れ

  5. 5

    進次郎農相の“JA憎し”どこまで…「古古古古米」込み20万トン再放出の“逆兵糧攻め”で宿敵つぶしに躍起

  1. 6

    山尾志桜里氏が参院選「公認取り消し」に至るまで…玉木国民民主またポンコツぶり露呈

  2. 7

    コメ高騰と備蓄米叩き売りで進次郎農相・自民農水族・財務省が“焼け太り”…輸入拡大ならトランプ大統領もニンマリか

  3. 8

    福岡厚労相ついに“白旗”…健康保険証の代わり「資格確認書」の一律送付「最後は自治体の判断に委ねる」

  4. 9

    参院選の争点に浮上か? 野党3党がガソリン「暫定税率廃止」法案を共同提出する深謀遠慮

  5. 10

    自民党の大嘘…12年前に掲げた「農業・農村全体の所得を今後10年間で倍増」はどうなった?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    上白石萌音・萌歌姉妹が鹿児島から上京して高校受験した実践学園の偏差値 大学はそれぞれ別へ

  2. 2

    大谷 28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」とは?

  3. 3

    学力偏差値とは別? 東京理科大が「MARCH」ではなく「早慶上智」グループに括られるワケ

  4. 4

    ドジャース大谷の投手復帰またまた先送り…ローテ右腕がIL入り、いよいよ打線から外せなくなった

  5. 5

    よく聞かれる「中学野球は硬式と軟式のどちらがいい?」に僕の見解は…

  1. 6

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?

  2. 7

    進次郎農相の「500%」発言で抗議殺到、ついに声明文…“元凶”にされたコメ卸「木徳神糧」の困惑

  3. 8

    長嶋茂雄さんが立大時代の一茂氏にブチ切れた珍エピソード「なんだこれは。学生の分際で」

  4. 9

    (3)アニマル長嶋のホームスチール事件が広岡達朗「バッドぶん投げ&職務放棄」を引き起こした

  5. 10

    米スーパータワマンの構造的欠陥で新たな訴訟…開発グループ株20%を持つ三井物産が受ける余波