著者のコラム一覧
保阪正康作家

1939年、北海道生まれ。同志社大卒。編集者を経て「死なう団事件」でデビュー。「昭和天皇」など著書多数。2004年、一連の昭和史研究で菊池寛賞。本連載「日本史 縦横無尽」が『「裏切りの近現代史」で読み解く 歴史が暗転するとき』(講談社)として好評発売中。

第2回御前会議に向けたクーデター派の攻防

公開日: 更新日:
鈴木貫太郎内閣。1が鈴木貫太郎総理、11が阿南惟幾陸軍相=1945(昭和20)年4月7日、首相官邸(C)共同通信社

 このクーデター案が、陸相の阿南惟幾に説明されたのは、13日の午後9時である。第1回の御前会議と第2回の御前会議の間、つまりこの間4日間ほどあるわけだが、聖慮を含めて鈴木貫太郎内閣は、敗戦を受け入れることを決め、いくつかの不明点をアメリカ側に問いただしている時期でもあった。しかし… 

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【連載】保阪正康 日本史縦横無尽

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