自民党総裁選で新キングメーカー争いの醜悪…「麻生太郎vs菅義偉」に岸田首相も参戦

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虎視眈々と狙う岸田首相

 岸田政権で非主流派だった菅首相は石破とも関係が悪くないとされる。菅にとっては決選投票でいずれが勝ってもキングメーカーとして君臨できる。「麻生vs菅」は菅に軍配か、と思いきや……。

「いえいえ、もうひとり、虎視眈々とキングメーカーの座を狙っているのが岸田首相です。岸田派(宏池会・46人)は草刈り場になるのを避けるため林芳正官房長官でまとめる。上川さんも推薦人が集まれば出るでしょう。しかし、両者とも決選投票には残れない。そこで岸田さんはどうするか。菅さんが進次郎さんだから、岸田さんは石破さんに乗るのではないか。派閥を解散したものの、岸田派は麻生派より結束力がある」(岸田首相周辺)

 岸田がその先に見据えるのは人事やポストへの関与だ。「派閥解消だ」「党刷新だ」「新生・自民党だ」などと叫んでみても、最後は派閥をベースにした旧態依然の数の力で決まるのか。麻生、菅、岸田。誰がキングメーカーになろうが醜悪でしかない。

  ◇  ◇  ◇

 ●関連記事『【もっと読む】小泉進次郎は「裏金議員の公認」が総裁選の“踏み絵”に…「推薦人40人以上」の背後に森&萩生田が暗躍』では、自民党内の動きと進次郎の“覚悟”などを詳報している。

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