高市早苗氏の総裁選禁止行為に岸田首相が“追加対応”要請 激オコ「サナエ応援団」に共感が広がらないワケ

公開日: 更新日:

 朝日新聞がスクープした自民党と旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)の組織ぐるみの関係についても、選挙応援を受けたり、教団関係団体のイベントに出席したりしていた自民党国会議員はそろって知らんふりし、とても国民から信任される態度ではなかった。

 派閥の政治資金パーティー収入からキックバックされたカネを裏金化していた問題も然りで、使途公開の厳しい資金管理団体から公開基準の緩い関連団体にカネを移す手法(いわゆる茂木方式)はまさに「ルールの抜け穴」をついた行為だろう。

 さらに言えば、安倍政権がお気に入りの人物を検事総長に抜擢するため、密室で検察庁法改正を決めて閣議決定に踏み込んだ政治手法も「事後法の禁止」に等しい。常に公平でも公正でもなく、ルール無視でやりたい放題の自民党政権。高市氏はこの間、閣僚や党幹部として政権の中枢にいたが、異論を唱えたことがあったのだろうか。

 「サナエ応援団」の批判がSNS上で共感を得ないのも無理はない。

  ◇  ◇  ◇

 総裁選で高い支持を持つ高市氏。●関連記事【もっと読む】では『高市早苗は厳重処分されるのか?自民党総裁選「ルール違反」で岸田首相も追加対応を要求』、【さらに読む】では『高市早苗氏の猛追に旧統一教会が見え隠れ…熱心な信者がXで「サナエ一択」を大拡散』などを取り上げている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  3. 3

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  4. 4

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  5. 5

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  1. 6

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  2. 7

    “陰の首相”が見せつけた手練手管のバランス感覚…自民党総裁選前倒し議論、選管メンバー構成の妙

  3. 8

    【独自!】国民民主党にまた不祥事…63歳“激ヤバ”新人都議がコンサル報酬「不払い」でトンズラ

  4. 9

    やっぱり破綻した備蓄米制度…販売期限延長でも消えない「売れ残りリスク」

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    参政党・神谷宗幣代表の「質問主意書」がヤバすぎる! トンデモ陰謀論どっぷり7項目に政府も困惑?

  2. 2

    7代目になってもカネのうまみがない山口組

  3. 3

    福山雅治のフジ「不適切会合」出席が発覚! “男性有力出演者”疑惑浮上もスルーされ続けていたワケ

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  1. 6

    フジテレビ「不適切会合」出席の福山雅治が連発した下ネタとそのルーツ…引退した中居正広氏とは“同根”

  2. 7

    打者にとって藤浪晋太郎ほど嫌な投手はいない。本人はもちろん、ベンチがそう割り切れるか

  3. 8

    清原果耶は“格上げ女優”の本領発揮ならず…「初恋DOGs」で浮き彫りになったミスキャスト

  4. 9

    選管議論で総裁選前倒しでも「石破おろし」ならず? 自民党内に漂い始めた“厭戦ムード”の謎解き

  5. 10

    収束不可能な「広陵事件」の大炎上には正直、苛立ちに近い感情さえ覚えます