トランプ次期大統領が急転直下、石破首相との早期会談に意欲…狙いと昭恵氏「懇談」を巡るナゾ
■安倍元首相の国葬に出席しなかったトランプ氏
日本のSNS上では、右派や保守系とみられる人から《さすが安倍外交。亡くなった後も遺志は引き継がれている》《これは石破首相もグウの音も出ない》《駐米大使は昭恵さんで良くね?》と評する投稿が目立つのだが、「ナゾ」を指摘する声も少なくない。
1つ目は今回の夕食会について、日本政府は全く関与せず、トランプ氏側から招待された――という報道だ。一部メディアでは、トランプ氏は安倍氏が銃撃されて亡くなって以降、昭恵氏に個人的に定期的に連絡を取っていたと報じていた。
だが、その頃のトランプ氏といえば、米連邦議会襲撃事件を調査する下院特別委員会の公聴会で、トランプ氏のツイートが極右の過激派を駆り立てた--と指弾され、政治生命の危機に立たされていた時だ。今年の大統領選出馬を巡っても否定的な意見が飛び交っていた中、何事にも取引を重視する姿勢のトランプ氏が親しかった安倍氏の夫人とはいえ、政治的な力を失った「私人」に連絡を取る意味がよく分からない。
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