自公が悪あがき…旧安倍派“金庫番”めぐり常套句「民間人の参考人招致は重い」のご都合主義

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■森友問題で自民は理事長の参考人招致拒否から一転、証人喚問要求の過去

 2017年、大阪・豊中市の国有地払い下げをめぐる「森友学園」の疑惑が浮上。当時の学園理事長の参考人招致を要求する野党に対し、自民はこの時、「民間人の参考人招致は重い」というフレーズを繰り返し、頑なに拒否していた。ところが、理事長がメディアの取材に対して「安倍晋三首相から昭恵夫人を通じて100万円の寄付を受けた」などと爆弾発言すると途端に態度を一変。

 故・竹下亘国会対策委員長(当時)は「首相に対する侮辱」と憤り、参考人招致を拒否するどころか、さらに踏み込み、偽証罪に問われる可能性もある証人喚問を与党側が逆要求するという展開となったのだ。

 唖然茫然の野党からは「支離滅裂」と揶揄する声が上がっていたが、自公がいう「民間人の参考人招致は重い」「人権尊重の観点」といったフレーズは結局、その程度の認識なのだ。

 ついでに言えば、井上氏は議決後、「数の力による議事運営は厳に慎んでもらいたい」と神妙な面持ちで言っていたが、「一強多弱」体制だったこれまで、「数の力」による暴政を続けてきたのは他ならぬ自民ではないのか。

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