マトモな決着は期待薄!首脳会談で相対する米トランプと露プーチンの思惑…近づくウクライナ停戦交渉は“当事者抜き”

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 筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)はこう言う。

「プーチン氏の狙いは経済制裁の一斉解除です。引き換えに2014年に併合したクリミアを除き、ロシア軍を撤退させる用意はあるものの、占領地域は維持する構え。一方、トランプ氏が欲しがっているのはウクライナ埋蔵のレアアースをはじめとする鉱物資源。そのうち7割がロシアの支配地域に眠る。〈レアアースなどの提供についてウクライナと取引をしたい〉と言っているものの、ゼレンスキー氏と交渉できるのは3割だけ。プーチン氏と握った方が得策と考えているのでしょう」

 高官交渉の顔ぶれも示唆に富む。米国側はルビオ国務長官のほか、ウォルツ大統領補佐官や「不動産王」とあだ名されるウィトコフ中東担当特使が出席。ロシア側はウシャコフ大統領補佐官、諜報機関SVR(対外情報局)ナルイシキン長官、ロシア直接投資基金のドミトリエフ総裁が入るという。

「ロシアが支配権を主張するウクライナ南部は、黒海に面した保養地。温暖な気候ながら山地ではスキーも楽しめ、自然豊か。地中海や中東とも近い。復興名目でリゾート開発に乗り出す算段なのでしょう。ウィトコフ氏はパレスチナ自治区ガザをめぐってトランプ氏が主張する『中東のリビエラ化』にも一枚かんでいます」(中村逸郎氏)

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