マトモな決着は期待薄!首脳会談で相対する米トランプと露プーチンの思惑…近づくウクライナ停戦交渉は“当事者抜き”

公開日: 更新日:

 ウクライナ侵攻から丸3年が迫る中、停戦交渉が急加速している。ただし、NATO(北大西洋条約機構)加盟など、安全保障の確約を交渉条件とする当事者のゼレンスキー大統領は蚊帳の外。「就任から24時間以内に終わらせる」と豪語していた米国のトランプ大統領と、諸悪の根源であるロシアのプーチン大統領が主導する。早ければ今月下旬にも米ロ首脳会談が実施される見通しだが、マトモな決着は期待薄だ。

 トランプとプーチンは12日の電話会談で和平交渉開始で合意。以降の動きは急ピッチだ。数日以内に両国と関係良好なサウジアラビアで米ロ高官による交渉が始まるという。

 舞台が整ったところで、米ロトップが相対するという運びである。

 急展開の要因のひとつは、ロシア財政の逼迫だ。長期にわたる経済制裁は何だかんだでこたえる上、軍事偏重に世論の不満がくすぶる。ロシア経済紙RBCによると、専門家は「原油価格が急落した場合、財政を支えられるのは半年未満だ」と指摘。原油相場は一時と比べて低迷している。

■プーチンの狙いは経済制裁の一斉解除

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  2. 2

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 3

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  4. 4

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  5. 5

    「おこめ券」に続き“やってる感”丸出し…鈴木農相がひっそり進めるもう一つの肝いり政策

  1. 6

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  2. 7

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  3. 8

    維新が手にする血税は33億円…定数削減へチンピラまがいの圧力、税金原資にキャバクラ&ショーパブ代支出の疑い

  4. 9

    レーダー照射で日中対立激化…習近平指導部による「高市威圧」次のシグナル

  5. 10

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    これぞ維新クオリティー!「定数削減法案」絶望的で党は“錯乱状態”…チンピラ度も増し増し

  3. 3

    「おこめ券」迫られる軌道修正…自治体首長から強烈批判、鈴木農相の地元山形も「NO」突き付け

  4. 4

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった

  5. 5

    岡山天音「ひらやすみ」ロス続出!もう1人の人気者《樹木希林さん最後の愛弟子》も大ブレーク

  1. 6

    12月でも被害・出没続々…クマが冬眠できない事情と、する必要がなくなった理由

  2. 7

    やはり進次郎氏は「防衛相」不適格…レーダー照射めぐる中国との反論合戦に「プロ意識欠如」と識者バッサリ

  3. 8

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  4. 9

    黄川田地方創生相が高市政権の“弱点”に急浮上…予算委でグダグダ答弁連発、突如ニヤつく超KYぶり

  5. 10

    2025年のヒロイン今田美桜&河合優実の「あんぱん」人気コンビに暗雲…来年の活躍危惧の見通しも