裏金のキーマンが聴取で暴露しジタバタ…旧安倍派4幹部は内ゲバの様相、醜悪すぎる責任なすり合い

公開日: 更新日:

還流再開を求めたのは「下村氏」と朝日新聞が報じる

 安倍派の裏金問題で衆院予算委員会の参考人聴取に応じた安倍派の松本淳一郎元事務局長は裏金還流を指示した幹部の名前を明かさなかった。しかし、28日の朝日新聞が「裏金還流を求めたのは下村博文・元文科相だった」と報じている。

 朝日によると、松本氏が東京地検特捜部の任意聴取で「還流再開を求めたのは下村氏」と話していたという。

 これは予算委の参考人での「ある幹部の指示」「今は現職ではない」と符合する。

■都議会自民の隠蔽も判明

 そこへ、さらなる問題が直撃している。都議会自民党の裏金問題をめぐり、新事実が判明。しんぶん赤旗日曜版(3月2日付)によると、都議会自民は先月の会見で、同会派の政治団体の政治資金収支報告書について都議26人、総額2873万円の不記載があったと発表したが、隠蔽の疑いがあるという。

 都議会自民の裏金づくりは、19、22年に開催した会派のパーティーが舞台だった。19年はパー券の追加配布分を管理するためのリストを作成。赤旗はそれを入手したという。リストには公表分以外に13人の名前があり、現職都議、国会議員、死去した大物都議の名前もあった。裏金総額は800万円超も増えるという。

 悪評ふんぷんの自民は6月の都議選で惨敗して当然だし、夏の参院選も赤信号。醜悪な内輪揉めに有権者はホトホトうんざりだ。

  ◇  ◇  ◇

 自民裏金キーマンの参考人聴取に戦々恐々の旧安倍派幹部が、日刊ゲンダイだけに重大証言をしていた。関連記事【独自】で詳しく報じている。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    国民民主党・玉木代表は今もって家庭も職場も大炎上中…「離婚の危機」と文春砲

  2. 2

    備蓄米狂騒で進次郎農相ハイテンションだが…早くも剥がれた「弱者イジメ」の化けの皮

  3. 3

    国民民主党ブームはジ・エンドか…玉木雄一郎代表「備蓄米は動物の餌」発言に批判殺到

  4. 4

    農水省「米対策集中対応チーム」にも“裏ミッション”…進次郎農相コメ値下げプランを阻む壁

  5. 5

    自民党・河野太郎氏の発信で一気に拡散…「基礎年金底上げ」にくすぶる“厚生年金流用”の誤解

  1. 6

    小泉進次郎“コメ担当大臣”はパフォーマンスありき…鬼門の「国会追及」控え自民党内ビクビク

  2. 7

    暴走する進次郎コメ担当大臣ブチ上げ 備蓄米放出「随意契約」は「大混乱生む」と専門家が危惧

  3. 8

    兵庫県・斎藤元彦知事いつまで悪あがき? 告発者の私的情報漏洩「指示」が濃厚なのに辞職否定

  4. 9

    進次郎農相のハイテンション売り口上がアダに…放出備蓄米が想定外の大人気で「7.20参院選」まで持たない

  5. 10

    旧安倍派「裏金問題」の参考人招致に下村博文氏が気力たっぷり!都議会自民党が戦々恐々のワケ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    いとうあさこだけでない「育ちの良さ」が隠せない50代女芸人…“実家が太い”“隠れ高学歴”の強者も

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    ドジャース大谷の3年連続本塁打王に超強力ライバル…ベテラン2人が「新規大型契約」狙い目の色変える

  4. 4

    松本潤はやっぱり“持っている男”だった! 主演の7月期TBS日曜劇場はヒットの条件が勢揃い、「どうする家康」の汚名返上へ

  5. 5

    いとうあさこ「過去の不倫」告白もダメージゼロ! 本物の“お嬢様”が持つ愛され要素

  1. 6

    阪神藤川采配の奇々怪々…「佐藤輝明を三塁に固定、ヘルナンデスを外野で使うのが普通やろ」

  2. 7

    【スクープ!】元横綱白鵬が相撲協会に「退職届」を突きつけていた! あまりの自己チューぶりに「洗脳説」まで浮上

  3. 8

    備蓄米で不当に儲けている? ネットにあふれる「コメ高騰は卸売業者が元凶」ウワサの真偽

  4. 9

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  5. 10

    国民民主党ブームはジ・エンドか…玉木雄一郎代表「備蓄米は動物の餌」発言に批判殺到