米トランプ大統領「日本は我々を守らない」発言で…在日米軍駐留経費“爆上げ要求”に現実味

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 要するに「みかじめ料」をもっと出せ!という意味なのだろう。トランプ米大統領(78)が6日、日米同盟関係について「我々は日本を守らなければならないが、日本は我々を守らない」と不満を表明したと報じられ、衝撃が走っている。

 トランプ氏はこの日、米国とNATO(北大西洋条約機構)加盟国との関係に触れる中で、日米同盟についても言及。「日本が大好きだ。素晴らしい関係を築いている」としつつも、「いかなる状況下でも日本は米国を守る必要がない」と主張。日米安全保障条約に関し「興味深いディール(取引)だ」「一体誰がこのようなディールをするのか」と皮肉を込めて語ったという。

 日米安保条約は米国に対日防衛義務を課す一方で、日本に米軍基地の提供義務を定めている。トランプ氏の発言は条約そのものを理解していないか、あるいは分かった上で新たな金銭的な要求を含む「ディール」を求めているか――のどちらかだが、おそらく後者だろう。

■1期目は在日米軍駐留経費の4倍増を求めた

 1期目のトランプ政権で大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を務めたボルトン氏(76)は著書で、自身が訪日した際、トランプ氏が在日米軍駐留経費の日本側負担として、それまでの4倍余りに達する年間約80億ドル(当時の為替レートで約8550億円)を要求していたことを、当時の谷内正太郎国家安全保障局長に伝えたと明らかにしていた。

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