米トランプ大統領がウクライナに求める「敬意と感謝」に異論…ポーランド元大統領ワレサ氏が訴えた「ブタペスト覚書(合意)」とは

公開日: 更新日:

 47代目の米大統領として2期目の施政方針演説を迎えたトランプ氏(78)も大喜びに違いない。ロシアの侵攻を受けるウクライナの鉱物資源の権益に関する合意文書に署名する見通し——などと報じられたからだ。

 トランプ氏とウクライナのゼレンスキー大統領(47)は2月28日にホワイトハウスで首脳会談した際、鉱物資源に関する合意文書に署名する予定だったが、激しい口論となり決裂。直後、トランプ氏はウクライナに対する全ての軍事支援の一時停止を命じたという。

 ロイター通信などによると、すでに軍事物資の輸送が止まったといい、トランプ氏はゼレンスキー氏に対して「もっと感謝の意を示すべき」と語ったと報じられた。

 この報道に対し、日本国内のSNS上でも《米国の支援疲れ。トランプさんの言う通り》《ゼレンスキーの態度は傲慢。支援ありきのよう》などと理解を示す投稿が見られるが、異論を唱えたのがポーランドの元大統領で、ノーベル平和賞を受賞したレフ・ワレサ氏(81)だ。

 ワレサ氏はトランプ氏宛の書簡をフェイスブックに投稿。トランプ、ゼレンスキー両氏の会談について「恐怖と嫌悪感」を抱いたとし、米国がウクライナに「敬意と感謝」を期待することに疑問を表明。そして「ブタペスト覚書(合意)」の履行を強く主張したのだ。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    参政党・梅村みずほ議員の“怖すぎる”言論弾圧…「西麻布の母」名乗るX匿名アカに訴訟チラつかせ口封じ

  2. 2

    萩生田光一氏に問われる「出処進退」のブーメラン…自民裏金事件で政策秘書が略式起訴「罰金30万円」

  3. 3

    選挙3連敗でも「#辞めるな」拡大…石破政権に自民党9月人事&内閣改造で政権延命のウルトラC

  4. 4

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  5. 5

    「森友文書」3回目開示 雅子さんが財務省前で取材に応じた深いワケ…文書には「情報隠し」の記述

  1. 6

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  2. 7

    どうなる自民党総裁選前倒し? 小泉進次郎氏「農相に専念」発言も“キングメーカー詣で”の思惑と計算

  3. 8

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  4. 9

    アラスカ米軍基地での米ロ首脳会談はプーチン氏の“晴れ舞台”に…トランプ大統領はロシアの思惑にまんまとハマる

  5. 10

    吉村府知事肝いり「副首都構想」に陰り…大阪万博“帰宅困難問題”への場当たり対応で露呈した大甘な危機管理

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    横浜・村田監督が3年前のパワハラ騒動を語る「選手が『気にしないで行きましょう』と…」

  2. 2

    文春が報じた中居正広「性暴力」の全貌…守秘義務の情報がなぜこうも都合よく漏れるのか?

  3. 3

    マツコが股関節亜脱臼でレギュラー番組欠席…原因はやはりインドアでの“自堕落”な「動かない」生活か

  4. 4

    松井秀喜氏タジタジ、岡本和真も困惑…長嶋茂雄さん追悼試合のウラで巨人重鎮OBが“異例の要請”

  5. 5

    巨人・田中将大と“魔改造コーチ”の間に微妙な空気…甘言ささやく桑田二軍監督へ乗り換えていた

  1. 6

    5億円豪邸も…岡田准一は“マスオさん状態”になる可能性

  2. 7

    小泉進次郎氏8.15“朝イチ靖国参拝”は完全裏目…保守すり寄りパフォーマンスへの落胆と今後の懸念

  3. 8

    渡邊渚“初グラビア写真集”で「ひしゃげたバスト」大胆披露…評論家も思わず凝視

  4. 9

    「石破おろし」攻防いよいよ本格化…19日に自民選管初会合→総裁選前倒し検討開始も、国民不在は変わらず

  5. 10

    大の里&豊昇龍は“金星の使者”…両横綱の体たらくで出費かさみ相撲協会は戦々恐々