米トランプ大統領「日本は我々を守らない」発言で…在日米軍駐留経費“爆上げ要求”に現実味

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 帰国後のボルトン氏から日本側が難色を示したことを伝えられたトランプ氏は「ディール」を有利に進めるために「米軍の全面撤収」をチラつかせて脅すよう指示したという。

 日米地位協定では、在日米軍を維持する際に伴うすべての経費は米国が負担するとされているにもかかわらず、日本側が「思いやり予算」などと称して米軍駐留経費を支出。2022年度からは単年度あたり2110億円を負担していて、1978年以降の米軍駐留経費の総額は計10兆円を超えるという。

「ディール」と言う言葉を使っているが、要するに何でもカネ、カネ、カネ。トランプ氏が訴える「偉大な米国」とは強大な軍事力を背景に相手国を脅し、それまでの経緯や協議を一切無視してカネを巻き上げる国を意味するのだろう。

「王様」を自負する2期目のトランプ氏。今度は一体、日本に対してどのくらいの駐留経費“爆上げ”を求めてくるのだろうか。

  ◇  ◇  ◇

 やりたい放題のトランプ政権。●関連記事【もっと読む】で《いよいよ日本も“トランプ関税”のターゲットに? 主要な標的は輸入車の公算大》【さらに読む】で《確率2%の抽選で10万円で永住権を手にした在米邦人が語る 7億円「トランプ・ゴールドカード」の価値》を取り上げている。

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