尼僧に性加害14年の天台宗僧侶に大甘処分…代理人弁護士はフジテレビ例え批判、不服申し立て求め署名活動も

公開日: 更新日:

 天台宗が、自宗派の性加害僧侶2人に「お手盛り処分」だ。

 被害者である尼僧の叡敦氏から僧籍剥奪を申し立てられていたのは、天台宗四国教区の山大寺(香川県三木町)の平井哲叡住職と、滋賀県内の寺院の大僧正(大阿闍梨)。天台宗は先月27日、住職について「罷免」、大僧正について「処分なし」とする決定を叡敦氏側に通知した。罷免は、住職などの役職からの罷免で、僧籍は残る。寺に住み続けることも、他の寺に移って新たに住職になることも可能だという。

■「エッチの相手を引っ張ってくるんや、仏さんは!」

 この問題は、住職が2009年から23年にかけて14年間にもわたって、叡敦氏を自身の寺で心理的な監禁状態に置き、性行為を強要し続けたというもの。住職は「逆らえば地獄に落ちる」などと叡敦氏を脅し、逃げられないようにしていたという。住職が叡敦氏に「エッチの相手を引っ張ってくるんや、仏さんは!」などと、仏の意思であるかのように怒鳴りつける録音データもある。

 この住職に叡敦氏を紹介し、被害発生後に揉み消しをはかったとされるのが、大僧正だ。叡敦氏から被害の相談を受けた際、100万円の「見舞金」を渡して黙らせようとしたり、寺を抜け出した叡敦氏を説得して寺に戻らせるなどしたという。

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  2. 2

    ヤクルト「FA東浜巨獲得」に現実味 村上宗隆の譲渡金10億円を原資に課題の先発補強

  3. 3

    どこよりも早い2026年国内女子ゴルフ大予想 女王候補5人の前に立ちはだかるのはこの選手

  4. 4

    「五十年目の俺たちの旅」最新映画が公開 “オメダ“役の田中健を直撃 「これで終わってもいいと思えるくらいの作品」

  5. 5

    「M-1グランプリ2025」超ダークホースの「たくろう」が初の決勝進出で圧勝したワケ

  1. 6

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 7

    福原愛が再婚&オメデタも世論は冷ややか…再燃する「W不倫疑惑」と略奪愛報道の“後始末”

  3. 8

    早大が全国高校駅伝「花の1区」逸材乱獲 日本人最高記録を大幅更新の増子陽太まで

  4. 9

    匂わせか、偶然か…Travis Japan松田元太と前田敦子の《お揃い》疑惑にファンがザワつく微妙なワケ

  5. 10

    官邸幹部「核保有」発言不問の不気味な“魂胆” 高市政権の姑息な軍国化は年明けに暴走する