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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

史上初のアメリカ人教皇・レオ14世誕生に極右の米国人が過激反応

公開日: 更新日:

■WOKE教皇?

 そんな新教皇に対し、極右のアメリカ人は即座に激しく反応した。彼らの間では保守的な新教皇を望む声が強く、「MAGA(Make America Great Again)教皇」を擁立するために、超富裕なカトリック信者が、大金を積んで投票権を持つ枢機卿らを懐柔しようとしていた、という報道もあるほどだ。

 しかし、その希望が破れると、彼らはSNSに失望と怒りをぶつけた。特にトランプ支持者でインフルエンサーのローラ・ルーマー氏は「WOKE(過激な極左という意味)でマルクス主義者の新教皇」と強い言葉で批判した。

 こうした動きをよそに、レオ14世は就任後最初の日曜ミサで、ウクライナやガザでの紛争の平和的な解決と対話を訴えた。分断した世界を少しでも良い方向に導いてほしいと願うのは、カトリック教徒だけではない。その一方で、保守極右との溝はさらに深まるという皮肉も生まれている。

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