しょせんは卑しい自己都合 記名でビビる「石破おろし」の不甲斐なさ

公開日: 更新日:

参院選から1カ月、政治空白をつくっているのは自民党

「判官びいき」を招いた(C)日刊ゲンダイ

 何ともさえない自民党。総裁選前倒しも「記名」にされた途端に腰砕け。朝日の調査にも8割が答えない情けなさ。

 結局、国家国民のためでなく、我が身かわいさと保身だけ。信念もないから、世論の動向に右往左往。なんともバカバカしい自民党議員の質と正体。

  ◇  ◇  ◇

「首相の命運 弱腰議員が左右」──。一般紙の見出しにしては、激しいというか露骨というか。自民党の総裁選挙管理委員会が、総裁選前倒しを要求する議員の氏名公表を決めたことを報じた、28日の産経新聞記事の見出しである。「弱腰議員」とは、石破首相(党総裁)の退陣を迫り総裁選前倒しを求めながら、氏名の公表を嫌がる議員のこと。産経は27日の社説で「首相の延命は許されない」と主張していた。総裁選やるべし、という立場だからなのだろうが、「弱腰議員」との命名には妙にうなずいてしまう。

 総裁選管が決定した意向確認の手続きは、総裁選前倒しを要求する議員だけが、署名・押印した文書を党本部に自ら提出するというもの。提出日は、9月8日の午前10時から午後3時までになる見込み。前倒しを要求しない議員は回答不要だ。結果は、即日集計され、前倒しを要求した議員名と都道府県連名が公表される。議員295人と47都道府県の代表の合計342人のうち、過半数の172人の要求が集まれば、総裁選が実施されることになる。

 選管の会議は、記名か無記名か、議員名を公表するかどうかで揉めたらしい。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,428文字/全文3,055文字)

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    マエケンは「田中将大を反面教師に」…巨人とヤクルトを蹴って楽天入りの深層

  3. 3

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  4. 4

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  5. 5

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  1. 6

    陰謀論もここまで? 美智子上皇后様をめぐりXで怪しい主張相次ぐ

  2. 7

    白木彩奈は“あの頃のガッキー”にも通じる輝きを放つ

  3. 8

    渋野日向子の今季米ツアー獲得賞金「約6933万円」の衝撃…23試合でトップ10入りたった1回

  4. 9

    12.2保険証全面切り替えで「いったん10割負担」が激増! 血税溶かすマイナトラブル“無間地獄”の愚

  5. 10

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?