辟易するような旧態依然…「石破おろし」に留飲を下げる大メディア

公開日: 更新日:
この国のアナクロは自民党だけじゃない(C)日刊ゲンダイ

「石破退陣誤報」とその言い訳紙面が話題だが、根底にあるのは自分たちが政局を動かしているという大メディアの勘違いだ。だから、石破の粘り腰が許せない。石破降ろしを煽る煽る。麻生が出てくれば、援軍みたいな書き方をする。この国のアナクロは自民党だけじゃない。

  ◇  ◇  ◇

 9月になった。あの「大誤報」はどうなったのかと思っていたら、3日、読売新聞が検証記事を掲載し、話題になっている。読売が号外まで刷って「石破首相 退陣へ」と報じた一件である。

 号外が配られたのは参院選の投開票から3日後の7月23日午後。同日、毎日新聞もネットで速報し、両紙は夕刊でも報じた。自民党の参院選大敗を受け、石破首相が引責辞任する、ということだった。ところが、直後に石破は「一部にはそのような報道がございますが、私はそのような発言をしたことはございません」と完全否定。それでも両紙は翌24日の朝刊でも「退陣へ」と大見出しで報じたのだった。

 読売の号外記事では、石破は退陣を「月内(7月中)にも表明」、毎日は「来月末(8月末)までに表明」と書いていたが、その期日はとっくに過ぎた。で、9月に入って、読売がようやく経緯を検証する記事を出したというわけだ。朝刊の1面に加え、1ページを使った特集から構成され、その見解は「首相は周囲に何度も辞意を明言していたから報じたが、その後、翻意した可能性がある」という趣旨。「結果として誤報となった」と読者に陳謝したうえで、編集担当役員以下、関係者の処分を発表した。

 読売は1週間ほど前に、日本維新の会の秘書給与詐取事件をめぐり「議員の取り違え」というあり得ない誤報を出し、検証したばかり。それで焦って、石破退陣報道についても検証したのか、読めば読むほど言い訳のオンパレードだった。「誤報」として陳謝しながら、一方で「悪いのは首相だ」と強弁しているようにしか読めないのだ。それどころか、次のように宣言までしている。 

この記事は有料会員限定です。
日刊ゲンダイDIGITALに有料会員登録すると続きをお読みいただけます。

(残り2,340文字/全文3,171文字)

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    高市首相が長崎被爆者団体に“ガン飛ばし”で大炎上! 会長あいさつ「戦争知らない」に過剰反応?

  2. 2

    真夏の珍事? 共産党が“野党第1党”に大躍進したワケ…潜在読者掘り起こした電子版「赤旗日曜版」

  3. 3

    長崎平和式典で注目 国光文乃外務副大臣の「黒歴史」…高市首相の傲慢ヨソに「非核三原則」堅持明言

  4. 4

    高市首相がキーパーソン片山財務相“切り捨て”画策…内閣改造・党役員人事「もう1つの焦点」に

  5. 5

    自民党新幹事長は有村治子総務会長の横スベリか… 安倍人事をなぞるのが高市人事

  1. 6

    高市首相が改造人事で払わされる代償…消費減税めぐり麻生副総裁の「要望」を一蹴していた

  2. 7

    消費税減税は内閣支持率V字回復の“起爆剤”にならず…あてが外れた高市自民の大誤算

  3. 8

    福岡県議会の「政治とカネ」疑惑が拡大 永田町に“飛び火”で自民党議員が戦々恐々

  4. 9

    9月党人事を前に深まる鈴木幹事長とのミゾ…支持率急落の高市政権「裏金軍団復権」の時限爆弾

  5. 10

    長崎でも高市首相はスカスカ挨拶…戦争責任「反省なんかしておりません」95年の発言がSNSで猛拡散

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  3. 3

    伝説の『アメリカ横断ウルトラクイズ』来年復活へ 番組を取り巻く環境の激変で日テレに突きつけられた課題

  4. 4

    甲子園史上最速156キロ横浜・織田翔希にNPBスカウト早くも白旗 「直メジャー」なら契約金5億円も

  5. 5

    不倫問題の西武・源田壮亮に同情が集まる意外なワケ…妻・衛藤美彩の“幸せアピール”に疲れ果てた?

  1. 6

    皇族費増額の彬子女王、ブータン訪問にまた波紋…同行・伊藤穰一氏とエプスタインの“過去”

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「VIVANT」は観光客を呼べる! ロケ地巡りビジネスが大繁盛

  4. 9

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  5. 10

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士