石破首相「物価高対策」を自民党に指示の今さら…だったら野党の国会召集要求に応じたら?
石破首相が11日、官邸に自民党の小野寺政調会長を呼び、2024年度補正予算や25年度予算に盛り込んだ物価高対策が十分に効果を上げているか検証するよう指示した。石破首相は「今後、新しい首相の下で経済対策を打つことになるとしても、現状をしっかり把握しておくことが重要だ」と小野寺氏に伝えたらしい。
退陣に追い込まれ、世間の関心は官邸から総裁選の行われる党本部へ移った。終わった人となった石破首相。この先、国連総会出席のための訪米日程などはあるが、何もしていないと言われたくないからなのか、何を今さら物価高対策の検証だ。「石破おろし」の内ゲバで物価高を放置し、エンゲル係数は過去最高水準なのに、恐ろしいほどの政治空白。総裁選のバカ騒ぎでさらに1カ月を浪費し、このままでは国会召集は10月中旬だ。
石破政権のあまりの無責任さに、野党はおとといの衆院9党派239人に続き、きのう参院でも10党派121人が憲法53に基づく臨時国会の召集要求書を議長に提出した。衆院は過半数の議員の要求であり、「首相は重みを受け止め、早期に召集して欲しい」(立憲民主の笠国対委員長)としている。