石破首相は戦後80年「見解」をいつ出すのか? 中国では9.18に反日感情爆発の懸念

公開日: 更新日:

 10月4日に自民の新総裁選出後、新たな首相指名選挙まで、残る任期はわずか。石破首相はいつになったら戦後80年の見解を発表するのか。モタモタしているうちに、中国国内では不穏な動きが渦巻いている。

 中国は今年を抗日戦争勝利80年の節目の年と位置づけ、9月18日には旧日本軍の通称「731部隊」を題材にした映画が公開される。この日は1931年の満州事変の発端となった柳条湖事件の発生日。反日感情が特に高まりやすい日のひとつとされ、昨年は広東省深圳で日本人男子児童が中国人に刺されて死亡する事件が起きた。今年も上海などにある日本人学校5校が登校を取りやめ、警戒を強めている。

「反日感情が爆発しがちな日だからこそ、9月18日に合わせて『反省と教訓』の首相見解を出した方がいい。反日感情の沈静化はもちろん、日本国内で反中感情があおられることも防げます。安倍談話も、満州事変以降に日本が『進むべき針路を誤り、戦争への道を進んで行きました』と認めています。“中国に媚びるのか″という保守派の反発を避ける意味合いも含め、広くアジアに向けて見解を出すべきです」(高千穂大教授・五野井郁夫氏=国際政治学)

 さあ、石破首相はどうする?

  ◇  ◇  ◇

 石破首相のモタモタは、何も「見解」ばかりではない。関連記事【もっと読む】【さらに読む】などで詳しく報じている。

■関連キーワード

最新の政治・社会記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 政治のアクセスランキング

  1. 1

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  2. 2

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明

  3. 3

    最終盤の宮城県知事選は仰天の展開! 高市首相応援の現職vs昭恵さん&参政党支援の元自民議員でデッドヒート

  4. 4

    吉村代表は連日“ドヤ顔”、党内にも高揚感漂うが…維新幹部から早くも「連立離脱論」噴出のワケ

  5. 5

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  1. 6

    高市首相が狙う悪夢の“強権官邸”復活…安倍時代の再来へ「経産-警察ライン」で恐怖政治

  2. 7

    吉村代表こそ「ホント適当なんだな」…衆院議席3分の1が比例復活の維新がゾンビ議員削減と訴える大ボケ

  3. 8

    高市自維政権で進む病人・弱者切り捨て…医療費削減ありき「病床11万床潰し」すでに3党合意の非情

  4. 9

    神宮再開発「新秩父宮ラグビー場」公聴会で大混乱…小池都政の横暴に都庁では徹夜で抗議

  5. 10

    また日本中がブラック企業だらけになる…高市首相が案の定「労働時間規制」緩和指示の醜悪

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渋野日向子に「ジャンボ尾崎に弟子入り」のススメ…国内3試合目は50人中ブービー終戦

  2. 2

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    国分太一は人権救済求め「窮状」を訴えるが…5億円自宅に土地、推定年収2億円超の“勝ち組セレブ”ぶりも明らかに

  5. 5

    人権救済を申し立てた国分太一を横目に…元TOKIOリーダー城島茂が始めていた“通販ビジネス”

  1. 6

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  2. 7

    沢口靖子「絶対零度」が月9ワースト目前の“戦犯”はフジテレビ? 二匹目のドジョウ狙うも大誤算

  3. 8

    ソフトバンクに「スタメン定着後すぐアラサー」の悪循環…来季も“全員揃わない年”にならないか

  4. 9

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  5. 10

    小泉“セクシー”防衛相からやっぱり「進次郎構文」が! 殺人兵器輸出が「平和国家の理念と整合」の意味不明