自民党は小泉進次郎陣営の“ヤラセ投稿依頼”をあっさり不問に…根強く残る「ステマ体質」に国民ドッチラケ

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 ところが、党内にはライバル陣営に限らず、ステマ依頼という恥ずべき行動を不問に付すムードが広がる。ある議員秘書は半笑い気味に言う。

「ネット空間も地上戦の延長というか。選挙のたび支援者に街頭演説への動員を呼びかけたり、議員本人のSNS投稿の拡散をお願いするのは常識ですから。『普段の選挙活動と何が違うの?』という感覚です」

 あきれたステマ容認の体質だ。しかし街頭演説の動員を巡っては、2021年の衆院選で業界団体が参加者に日当5000円を支払い、選挙違反を指摘されてもいる。SNSに関しても、野党への誹謗中傷ツイートを投稿・拡散し、訴訟に発展したアカウント「Dappi」と自民の癒着疑惑もくすぶったままだ。

 これらの延長線上に今回の姑息な手法があり、見逃されるなら「ステマ体質」は放置できない。自民党内には「永田町の常識は世間の非常識」という使い古された言葉がまだ生きている。

  ◇  ◇  ◇

 自民党総裁選巡るドタバタ劇は、関連記事【もっと読む】【さらに読む】でも詳報している。

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