落ち目の維新と裏金自民が組んだところで…世にもおぞましい短命連立政権
身内の迷惑すら顧みず「絶対に首相になる」

敗者連合のような組み合わせで新連立の交渉が進んでいるが、自己都合の野合そのもの。その露骨さ、臆面のなさにはビックリだ。こうして、ダボハゼのように数合わせに邁進する高市政権の危うさ、卑しさ、手段を選ばない不気味さに有権者は敢然とノーを突きつけるべきだ。
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「与党入りしたら維新は消滅する」──。その日が刻一刻と近づいているということか。発言の主は、日本維新の会の吉村代表(大阪府知事)。昨年の衆院選前、同年5月のコメントである。
当時、代表だった維新の馬場顧問が衆院選で自公与党が過半数割れに陥った場合に「政策が実現するなら与党に入る選択肢は排除しないのか」と問われ、「そういうことです」と肯定したのを受けての言葉だった。
吉村は馬場発言を打ち消した上で「維新の価値観に基づいてやってきていることがあるからこそ、自民ではなく維新に投票していただいている方がいる」と主張。「与党入りしなくても政策は実現できる」と言い切った。
この断言から1年5カ月。当時と今とでは、衆参ともに自民が超少数与党になるなど政治状況はガラリと変わった。とはいえ、まさか吉村が連立協議入りを前提に自民党の高市総裁と会うため、わざわざ大阪から東京に駆けつけるとは、維新支持者の誰が想像できたであろうか。