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シェリー めぐみジャーナリスト、ミレニアル・Z世代評論家

NY在住33年。のべ2,000人以上のアメリカの若者を取材。 彼らとの対話から得たフレッシュな情報と、長年のアメリカ生活で培った深いインサイトをもとに、変貌する米国社会を伝える。 専門分野はダイバーシティ&人種問題、米国政治、若者文化。 ラジオのレギュラー番組やテレビ出演、紙・ネット媒体への寄稿多数。 アメリカのダイバーシティ事情の講演を通じ、日本における課題についても発信している。 オフィシャルサイト:https://genz-nyc.com

夕食会発砲の容疑者は「フレンドリーな暗殺者」を自称 米国で増える“普通の男”の暴力事件

公開日: 更新日:

 捜査には黙秘を続けているが、凶行直前に送られた家族宛てのメールでは、政権に対して鋭い批判を表明している。トランプ氏の名前や、暗殺計画の具体的な詳細は言及されていないが、政権を「裏切り者」と非難、高官らを標的にしていたことも記されていた。

■不気味さと後味の悪さ

 不気味なのは、自身を「フレンドリーな連邦暗殺者」と呼んでいることだ。そこには、自分は正義を実行しているという確信がにじむ。この構図は、2024年12月、医療保険大手CEO、ブライアン・トンプソン氏を射殺したとして起訴された、ルイージ・マンジオーニ容疑者を想起させる。

 近年アメリカで増える、強い使命感を帯びた単独犯型の暴力事件とも重なる。中でも目立つのは、社会から脱落した人物には見えない、学歴も仕事もある男たちだ。

 今アメリカで恐れられているのは、「過激派の怪物」ではない。外からは普通に見える人間が、ある日突然、自らを正義の執行者だと信じて銃を手にすることだ。その不気味さこそが、この事件の後味の悪さなのである。

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