TOEIC替え玉カンニング「三種の神器」と発覚のきっかけ…業者がSNSで公開していた“募集動画”
「王はマスクを着けて小型マイクを隠した。一方、受験生はスマホとつなぐため、お守りに見立てたペンダントを首にかけ、金属ビーズの極小イヤホンを耳の奥に装着。ブルートゥースにつなぎ、王から問題の解答を伝えられていた。イヤホンは外からまったく見えず、誰にも気付かれなかった。金属ビーズが付いた棒は磁石になっていて、テスト後は棒を耳の中に突っ込んで引き出していた」(捜査事情通)
これらのマニュアルは中国版のSNS「小紅書(レッド)」に投稿され、<取出型納米藍牙耳機>として詳しい使用方法が説明されていた。意味は日本語で<マグネット取り出し型ナノブルートゥースイヤホン>だった。
■2年間で800人あまりが不正に関与か
ある中国籍の受験生は、「中国のSNSで不正受験を検索して5万円支払った」と話している。主催者によると先月までのおよそ2年間で、800人あまりが不正に関与しているという。
今年5月、主催者から警視庁に「試験開始直前、ブツブツとしゃべっている受験生がいる」「990点満点の試験で900点以上の中国人が最近、不自然に増えた」「最近、顔写真が同じだが、名前が違う受験生がいる」という相談が寄せられていた。