専門家はこう見る セ遊撃部門「鳥谷と坂本に大差」の理由

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「意外に大差がつきましたね」――。評論家の山崎裕之氏も驚いたのが、21日に発表されたセ・パのベストナイン。開幕24連勝の田中(楽天)が満票を獲得したのは当然としても、セの遊撃部門は鳥谷(阪神)が2位の坂本(巨人)に168票もの差をつけて4回目の受賞となった。

 最近5年間のセの遊撃部門は、鳥谷と坂本の独占状態。それだけ実力が拮抗しているわけだが、今年は坂本が苦汁をなめた。

 成績を見ると、鳥谷が打率.282、10本塁打、65打点、OPS(出塁率+長打率).812であるのに対して、坂本は打率.265、12本塁打、54打点、OPSは.728。鳥谷に分がある。山崎氏の見立てはこうだ。

「両者の実力は甲乙つけがたい。ただ、打撃の柔軟性は坂本の方があると見ている。鳥谷は逆方向へ打つミート力は高いが、甲子園の浜風の影響があるとはいえ、引っ張っての大きな当たりが少ない点に物足りなさがある。大差の原因は坂本の終盤の印象だろう。調子を落としたままCS、日本シリーズに進み、シーズンを終えた。本人は精神的に、調子の悪さを引きずってプレーしていた」

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