桐光松井君は我々にとっても大きな存在だった

公開日: 更新日:

 2013年を振り返ると「打倒・松井」に尽きる。昨夏の甲子園で22奪三振の大会記録を樹立した桐光学園の松井裕樹君(3年=楽天1位)を攻略しないことには甲子園はない。練習に多くの時間を割いた。

 横浜は春の大会で6者連続三振を食らうなど5安打13三振。0─3の完敗だった。宝刀のスライダーだけでなく、チェンジアップも習得。とても手に負えない投手に成長していた。正直なところ、「これは夏もどうにもならないな」と思った。

 とはいえ、対策は立てた。ワンバウンドのスライダーを振らないため、カーブマシンの球を見逃す練習。速球に慣れるため、マシンを150キロに設定してガンガン打たせた。

 クイックが得意ではないため、三盗の練習。牽制に傾向があるので「セットして3秒で走れ」と徹底した。春から夏にかけての練習はほぼ「松井対策」だった。

■記録的猛暑が味方

 夏の神奈川大会の抽選で桐光と準々決勝で当たる組み合わせが決定した時、苦戦を予想した。準々決勝なら桐光は松井君を温存しながら勝ち上がってくる。フレッシュな状態では勝ち目はないと感じた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    【広陵OB】今秋ドラフト候補が女子中学生への性犯罪容疑で逮捕…プロ、アマ球界への小さくない波紋

  2. 2

    海星・陣内優翔は長崎県初の“完全男”だが…スカウトが「上位獲得」を渋るワケ

  3. 3

    NHK「昭和16年夏の敗戦」は見ごたえあり 今年は戦争特別番組が盛りだくさん

  4. 4

    二階堂ふみ&カズレーザー電撃婚で浮上したナゾ…「翔んで埼玉」と屈指の進学校・熊谷高校の関係は?

  5. 5

    自死した元兵庫県議の妻がN党・立花孝志党首を「名誉毀損」の疑いで刑事告訴…今後予想される厳しい捜査の行方

  1. 6

    永野芽郁が“濡れ場あり”韓流ドラマで「セクシー派女優転身、世界デビュー」の仰天情報

  2. 7

    突然のがん宣告にも動揺なし「で、ステージはナンボでしょうか?」

  3. 8

    長崎を熱狂させた海星・酒井圭一さんが当時を語る…プロ引退後はスカウトとして大谷翔平を担当

  4. 9

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  5. 10

    平和記念式典での石破首相スピーチの評判がすこぶるいいが…原稿を下書きしたのはAIだった?