猪瀬失脚で着々…森元首相が企む東京五輪組織委“支配”

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「ロンドン五輪の組織にならってJOCの竹田会長と僕で組織図を作っているんです。そこには会長は理事長というのがあります。ボードというのがあって、そこに竹田さんや都知事、オリンピック担当大臣と理事長が入ってくる。そこが全体をチェックするという形です」

 要するに、従来の組織委員長―事務総長をトップとする体制を変え、集団指導体制にしようといったのだ。これも森阻止が狙いだったろう。

 しかし、都知事失脚で猪瀬のもくろみはつぶれた。

「森さんは着々と手を打っています。元駐仏大使の斎藤泰雄氏がJOCの常任理事になっている。IOC公用語の仏語に堪能ということもあるが、斎藤さんが駐仏大使時代、森さんはレジオン・ドヌール勲章グラントフィシエを授与されている。これはフランスでは最高の勲章です。森さんが送り込んだとみていい。組織委員長が誰になるにしろ、実務を取り仕切るのは事務総長。国際大会では国や自治体との折衝もあるので、官僚出身が務めることが多い。森さんは斎藤理事を事務総長にして組織委員会をコントロールするつもりではないか」(事情通)

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