「ダメなら野球やめても…」 Rソックス田沢、飛躍の裏に“覚悟”

公開日: 更新日:

 5年前の08年。田沢は日本人として初めて、日本のプロ野球を経ずにメジャー契約を結んだ。

「背中を押してくれた会社(JX―ENEOS)には感謝しています。あの時は、いろいろと批判されても仕方がないと思っていた。レッドソックスでしっかりとしたプログラムをこなしていけば、自分が成長できると信じて、批判的な声は気にしないようにしていました。気にしすぎると、しんどい部分もありますからね」

 単身で海を渡ったものの、順風満帆ではなかった。2年目の10年4月には右ひじの靭帯(じんたい)再建手術(トミー・ジョン手術)を受け、4カ月間の投球禁止を強いられた。

「手術は90%は成功すると。でも4カ月経って、10メートルの距離からキャッチボールを始めても、ひじが痛くて山なりの球しか投げられなかった。僕より1週間早く同じ手術をした同僚投手がバンバン投げているのを見て、『(失敗の)10%に入ったかな』と(苦笑い)。ひじの痛みが完全に消えたのは12年4月です」

 2年間も痛みと向き合った。途中で逃げ出したくなる時はなかったのか。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  2. 2

    巨人・桑田二軍監督の電撃退団は“事実上のクビ”…真相は「優勝したのに国際部への異動を打診されていた」

  3. 3

    クマ駆除を1カ月以上拒否…地元猟友会を激怒させた北海道積丹町議会副議長の「トンデモ発言」

  4. 4

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  5. 5

    クマ駆除の過酷な実態…運搬や解体もハンター任せ、重すぎる負担で現場疲弊、秋田県は自衛隊に支援要請

  1. 6

    露天風呂清掃中の男性を襲ったのは人間の味を覚えた“人食いクマ”…10月だけで6人犠牲、災害級の緊急事態

  2. 7

    高市自民が維新の“連立離脱”封じ…政策進捗管理「与党実務者協議体」設置のウラと本音

  3. 8

    阪神「次の二軍監督」候補に挙がる2人の大物OB…人選の大前提は“藤川野球”にマッチすること

  4. 9

    恥辱まみれの高市外交… 「ノーベル平和賞推薦」でのトランプ媚びはアベ手法そのもの

  5. 10

    引退の巨人・長野久義 悪評ゼロの「気配り伝説」…驚きの証言が球界関係者から続々