マー君去って新・客寄せ要員に…楽天ドラ1松井の“憂鬱”

公開日: 更新日:

「田中がメジャーに行くのがもう1年遅ければ、あるいは松井の入団が1年早ければ……」
 こう言ってため息をつくのが、楽天の球団OBだ。

 5球団が抽選で競合の末、楽天がクジを引き当てたドラフト1位の松井裕樹(18=桐光学園)。星野監督はすでに「一軍キャンプに帯同させる」と話しているが、これに不安を隠せないのが冒頭のOBだ。

「球団内でも<松井は投手だから、最初は二軍の方が……>という声が多い。昔に比べて、近年はどの球団でも一軍投手はキャンプ初日からブルペンでバンバン投げ込む選手が増えた。楽天も例外ではない。その中にルーキーを入れてしまうと、周囲の雰囲気に押されて<オレも投げ込まなきゃ>となりがち。そこで無理をしてフォームを崩したり、ケガをする選手もいる。だからこそ、楽天は田中マーくん以降の新人投手は例外なく二軍スタートだった。まして松井は高卒ルーキー。自分でも<体力がない>と言っているだけに……」

 星野監督もそうした懸念は先刻承知だ。「松井はしばらくは陸上部と野球部の二刀流だな」と、当面は走り込みを重視させる方針。一軍キャンプ帯同でも、練習は別メニューになる。それならばなおさら二軍キャンプでもいいはずだが、それでも松井が一軍スタートとなったのは、指揮官や球団フロントに「メジャーに移籍する田中の代わりを務めてもらいたい」という思惑があるからだろう。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人・田中将大「巨大不良債権化」という現実…阿部監督の“ちぐはぐ指令”に二軍首脳陣から大ヒンシュク

  2. 2

    ヘイトスピーチの見本市と化した参院選の異様…横行する排外主義にアムネスティが警鐘

  3. 3

    国民民主党「新人都議」に渦巻く“スピリチュアル疑惑”…またも露呈した候補者選定のユルユルぶり

  4. 4

    巨人・田中将大を復活させる「使い方」…先発ローテの6番目、若手と併用なんてもってのほか

  5. 5

    「時代に挑んだ男」加納典明(25)中学2年で初体験、行為を終えて感じたのは腹立ちと嫌悪だった

  1. 6

    高橋真麻がフジ港浩一前社長、大多亮元専務を擁護の赤っ恥…容姿端麗な女性集めた“港会”の実態知らず?

  2. 7

    参院選「自民裏金議員15人」で当確5人だけの衝撃情勢…比例は組織票があっても狭き門

  3. 8

    ドジャースが欲しがる投手・大谷翔平の「ケツ拭き要員」…リリーフ陣の負担量はメジャー最悪

  4. 9

    井上真央ようやくかなった松本潤への“結婚お断り”宣言 これまで否定できなかった苦しい胸中

  5. 10

    “お荷物”佐々木朗希のマイナー落ちはド軍にとっても“好都合”の理由とは?