「未完の大砲」DeNA筒香嘉智 5年目でついに“尻に火”

公開日: 更新日:

「高校の時からスイングスピードが落ちたね。40代のオッサンみたいなスイングだよ」

 他球団のスコアラーから嘲笑が漏れた。キャンプ序盤の頃だった。

「超高校級野手」と騒がれ、09年ドラフト1位で入団するも、プロ4年間で打率・222、20本塁打。中畑監督からは何度もダメ出しをされ、昨オフはフェニックスリーグでの不振を理由に、秋季キャンプメンバーから外された。

「周囲の意見を聞き入れようとしすぎじゃないか。トップの位置が決まらず、打撃フォームがコロコロ変わる。『ドラ1』だから、評論家たちがアレコレ言うのは仕方ないが……。昨秋も釣りざおでスイング練習をするなど、いろいろ取り入れようとする姿勢はいいものの、まだまだフォームが確立されていない印象です」(冒頭のスコアラー)

 そんな「未完の大砲」は今季、いよいよ定位置の三塁から左翼に追い出された。三塁手のバルディリスが加入したからだ。慣れない左翼守備は、連日の特守で猛特訓中。蓬莱外野守備走塁コーチは、「左翼は十分に出来る。球際がしっかりしていて、肩は強く、送球も正確。思ったよりも適性があるかもしれない」と太鼓判を押す。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性