ヤ軍の先輩投手・黒田が激白 マー君を襲う「中4日の苦難」

公開日: 更新日:

 いまだからこそ言えますが、万全じゃない状態でマウンドに立って投げるわけですから、ものすごい不安に陥るわけです。<このまま投げていいのかな>とか、<そろそろどこかが痛み出すんじゃないか><この辺で投げるのをやめておいたほうがいいんじゃないか>みたいな。そんな葛藤が続く。

 他の人はどうかわかりませんけど僕はその気持ちをずっと持っていて、どうしたら中4日の調整で万全の状態にもっていけるようになるのか、ずっと考えていた。いろいろ試行錯誤はしましたけれど、最終的に年齢的なこともあってか、体の回復に関してはずっと手探りの状態を続けなければならなかった」

■「僕は適応に時間がかかったほう」

 そんな状況下で探し当てた対処法が「頭の中のスイッチの切り替え」だった。

「もともと先発投手というのは、十分な登板間隔を与えられている分、万全な状態でマウンドに立たなければならない、いや、投げたいという気持ちが、自分の中にはあった。でも、そう考えるのをやめるようにしたんです。<万全じゃなくてもマウンドに上がらないといけない><肩が張っていても投げるのがこちらのやり方>というようなことを、自分に言い聞かせるようにしたんです。マインドの切り替えです。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    新生阿部巨人は早くも道険し…「疑問残る」コーチ人事にOBが痛烈批判

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    阿部巨人V逸の責任を取るのは二岡ヘッドだけか…杉内投手チーフコーチの手腕にも疑問の声

  4. 4

    大谷翔平の来春WBC「二刀流封印」に現実味…ドジャース首脳陣が危機感募らすワールドシリーズの深刻疲労

  5. 5

    巨人桑田二軍監督の“排除”に「原前監督が動いた説」浮上…事実上のクビは必然だった

  1. 6

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  2. 7

    維新・藤田共同代表にも「政治とカネ」問題が直撃! 公設秘書への公金2000万円還流疑惑

  3. 8

    35年前の大阪花博の巨大な塔&中国庭園は廃墟同然…「鶴見緑地」を歩いて考えたレガシーのあり方

  4. 9

    米国が「サナエノミクス」にNO! 日銀に「利上げするな」と圧力かける高市政権に強力牽制

  5. 10

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性