対戦相手もスカウトも絶賛だが…マー君を待つ「3つの試練」

公開日: 更新日:

 田中将大(25)の投球をネット裏で見たア・リーグのあるスカウトはこう言った。
「一度の登板で判断するのは難しいが、最初にしてはとてもよかったんじゃないか。印象に残ったのはスプリットかな。落差がある。直球もよかったが、スピードは思ったほどではなかった。90マイル前半だったけど、最速はこんなものか? リポートでは95マイル以上出ると聞いていた。意図的にこの球速に抑えていたなら凄いことだ」

 ア・リーグの別の球団のスカウトの評価はこうだ。
「球のバラツキが少ない。常に安定感がある印象を受けた。正直、このまま順調にスプリングトレーニングを消化して公式戦を迎えたら、対戦したくない(笑い)。重圧があったはずなのに、そんな姿を感じ取れないほど堂々としていた。スプリットが武器? もちろん、それも見ていたが、きょうは数球投げたスライダーの軌道、球速をチェックしていた。スライダーとスプリットが彼の武器なんだよね。この2球種を攻略しないといけないからね」

 田中は1日(日本時間2日)のデビュー戦で2回を投げ、2安打無失点無四球、3奪三振。その投球内容を身内のヤンキースがベタボメするのは当然として、視察に訪れた他球団のスカウトもおおむね「要注意」と警戒心を強めたようなのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  3. 3

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…

  4. 4

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  5. 5

    巨人正捕手は岸田を筆頭に、甲斐と山瀬が争う構図…ほぼ“出番消失”小林誠司&大城卓三の末路

  1. 6

    「おこめ券」でJAはボロ儲け? 国民から「いらない!」とブーイングでも鈴木農相が執着するワケ

  2. 7

    SBI新生銀が「貯金量107兆円」のJAグループマネーにリーチ…農林中金と資本提携し再上場へ

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    「ばけばけ」苦戦は佐藤浩市の息子で3世俳優・寛一郎のパンチ力不足が一因