土俵より激しい 九重一派vs顧問一派「裏金疑惑」ガチンコ

公開日: 更新日:

「親方衆も弟子の相撲より、よほど気になるようです」
 こう言うのは、ある角界OBだ。

 大阪で行われている大相撲春場所。しかし、土俵内の戦いよりもヒートアップしているのが、北の湖理事長(元横綱)を頂点とする「顧問一派」と「九重一派」との対立だ。

 事の発端は相撲協会が昨夏、大手パチンコメーカーと結んだライセンス契約。この時、北の湖理事長の側近である顧問が裏金を受け取っている動画が角界に出回った。映像を見て仰天した九重親方(58=元横綱千代の富士)は理事長に「大変なことになっている」と報告。北の湖理事長は第一報告者である九重親方を疑い、それが1月末の理事選落選につながったといわれる。

 互いに恨み骨髄。九重親方が6日の理事会で「外部で調査委員会をつくるべき」と言ったのも、顧問もろとも理事長を追い落とそうという意図がある。その後、空いた理事のイスに再び座ろうというのだ。

 顧問一派は協会内で絶大な権力を持つものの、外部から公平な調査をされたらたまらない。顧問自身も危機管理委員。委員長の宗像外部理事とグルになって、内部だけでこの一件を握りつぶそうとしていた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人がソフトB自由契約・有原航平に「3年20億円規模」の破格条件を準備 満を持しての交渉乗り出しへ

  2. 2

    長瀬智也が国分太一の会見めぐりSNSに“意味深”投稿連発…芸能界への未練と役者復帰の“匂わせ”

  3. 3

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  4. 4

    元TOKIO松岡昌宏に「STARTO退所→独立」報道も…1人残されたリーダー城島茂の人望が話題になるワケ

  5. 5

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  1. 6

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  2. 7

    立花孝志容疑者を追送検した兵庫県警の本気度 被害者ドンマッツ氏が振り返る「私人逮捕」の一部始終

  3. 8

    日吉マムシダニに轟いた錦織圭への歓声とタメ息…日本テニス協会はこれを新たな出発点にしてほしい

  4. 9

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  5. 10

    NHK朝ドラ「ばけばけ」が途中から人気上昇のナゾ 暗く重く地味なストーリーなのに…