北の湖理事長再選 横暴許す相撲協会と監督官庁の体たらく

公開日: 更新日:

「心技体ともに盤石、長く綱を張れる」

 こう言ったのが、横綱審議委員会の内山委員長だ。大相撲春場所を14勝1敗で優勝した鶴竜の昇進を話し合うため、24日に開催された横審。反対意見はひとつも出ず、満場一致で横綱に推薦する答申を出した。

 この日、そのどさくさにまぎれて決まったのが北の湖理事長(60=元横綱)の理事長再選だ。相撲協会は1月30日に新公益財団法人へ移行。北の湖理事長は引き続き、組織のトップを務めることになった。

■「相撲界の暗黒時代」

 しかし、こんなバカげた話はない。1月末には理事長の側近である協会顧問が、パチンコメーカーからの裏金を受け取る動画がネット上に流出。札束を数える顧問の顔までハッキリ映っていた。にもかかわらず、顧問はおとがめなし。北の湖理事長も側近の不正に見て見ぬふりをしている。それどころか、「オレに逆らうとこうなる」と言わんばかりに、反理事長の急先鋒ともっぱらだった九重親方(元横綱千代の富士)を1月の理事選で落選させた。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    出家否定も 新木優子「幸福の科学」カミングアウトの波紋

  2. 2

    中学受験で慶応普通部に進んだ石坂浩二も圧倒された「幼稚舎」組の生意気さ 大学時代に石井ふく子の目にとまる

  3. 3

    さすがチンピラ政党…維新「国保逃れ」脱法スキームが大炎上! 入手した“指南書”に書かれていること

  4. 4

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  5. 5

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  1. 6

    中日からFA宣言した交渉の一部始終 2001年オフは「残留」と「移籍」で揺れる毎日を過ごした

  2. 7

    有本香さんは「ロボット」 どんな話題でも時間通りに話をまとめてキッチリ終わらせる

  3. 8

    巨人は国内助っ人から見向きもされない球団に 天敵デュプランティエさえDeNA入り決定的

  4. 9

    放送100年特集ドラマ「火星の女王」(NHK)はNetflixの向こうを貼るとんでもないSFドラマ

  5. 10

    佐藤輝明はWBC落選か? 大谷ジャパン30人は空前絶後の大混戦「沢村賞右腕・伊藤大海も保証なし」