親族が語る生い立ち秘話…本田圭佑の「虚像」と「実像」

公開日: 更新日:

■冬でも半袖半ズボン

 そんな本田の寂しさを紛らわしてくれたのがサッカーだった。司さんが高校時代にサッカー経験があったこともあり、本田は幼少期から兄と自宅前の道路や近くの公園、空き地でボールを蹴り続けた。夏場にはやぶ蚊が飛び回り、異臭の漂うドブ川にボールが落ちてもお構いなし。冬場でも半袖、半ズボンの薄着でサッカーに熱中した。

 小学2年時からは兄を追うように、地元のクラブチームである摂津FCに入団。本格的にサッカーに没頭することで、貧しさ、母への追慕の念を消し去っていった。

 現在にも通ずる負けん気の強さや見えっ張りなところ、あえて大言を吐いて夢を実現する人間性も、この頃に養われた。

「弘幸がサッカーがうまかったことや、私の息子の多聞(本田多聞氏)がレスリングでオリンピックに出場していたこともあって、圭佑は小さい頃から負けず嫌い。誰と何をやっても勝負を仕掛けないと気が済まない子になっていた。飯を食べるスピードや、家に帰る時も全て競争。負けると泣いて悔しがってね」(大三郎さん)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    2度不倫の山本モナ 年商40億円社長と結婚&引退の次は…

  2. 2

    日本ハムFA松本剛の「巨人入り」に2つの重圧…来季V逸なら“戦犯”リスクまで背負うことに

  3. 3

    FNS歌謡祭“アイドルフェス化”の是非…FRUITS ZIPPER、CANDY TUNE登場も「特別感」はナゼなくなった?

  4. 4

    「ばけばけ」好演で株を上げた北川景子と“結婚”で失速気味の「ブギウギ」趣里の明暗クッキリ

  5. 5

    「存立危機事態」めぐり「台湾有事」に言及で日中対立激化…引くに引けない高市首相の自業自得

  1. 6

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  2. 7

    (2)「アルコールより危険な飲み物」とは…日本人の30%が脂肪肝

  3. 8

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  4. 9

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 10

    高市政権の物価高対策はパクリばかりで“オリジナル”ゼロ…今さら「デフレ脱却宣言目指す」のア然