W杯代表滑り込み 大久保に光を当てたJリーグの“思惑”

公開日: 更新日:

ドングリの背比べに辟易

 ブラジルW杯代表メンバー発表の「主役」を務めた川崎FW大久保。

 12年2月のアイスランド戦以来、代表にお呼びがかからず、4月上旬に千葉で行われた「国内組代表候補合宿」にも招集されなかったことで、ザック日本代表入りを完全に諦めていた。実際、親しい友人に「大体、合宿や遠征で家を空けるのが好きじゃない。精神的にも疲れるし。代表には選ばれなくていいし、そもそも選ばれるとも思ってない」と話していた。

■折り合い良くなかった父親の遺書

「ちょうど1年前。昨年5月12日に実父・克博さんが死去。決して折り合いの良い間柄じゃなかったが、遺書に<日本代表に入れ>と書いてあり、それから大久保の気持ちが変わった。<今のザック・ジャパンにはフィニッシュの部分で怖さがない。試合もつまらない。見ていてワクワクもドキドキもしない>と監督批判的なコメントで世間をハラハラさせながら<ザックさん! オレを選べ!>と猛烈なアピールを繰り返すようになった」(マスコミ関係者)

 結局、ザッケローニが大久保をサプライズ招集した理由は何か? 「Jリーグを軽視していないことを表明する」ために大久保を選んだともっぱらだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • サッカーのアクセスランキング

  1. 1

    森保Jは海外からどう見られているのか…W杯のライバル国、ブックメーカーによる意外な評価

  2. 2

    FIFA会長がトランプ大統領に贈った「平和賞」は両者の癒着の象徴…元FIFA職員が史上最悪のW杯抽選会を一刀両断

  3. 3

    【チュニジア】アフリカ予選10戦無失点 堅守が光る「カルタゴの鷲」は日本が苦手とするチーム

  4. 4

    【ポーランド&ウクライナ】1次リーグF組の最終枠は現時点で未定も「ウクライナが有力」と専門家

  5. 5

    元日本代表主将DF吉田麻也に来季J1復帰の長崎移籍説!出場機会確保で2026年W杯参戦の青写真

  1. 6

    元日本代表DF冨安健洋がアヤックスと契約合意報道…森保Jに朗報も「ガラスの肉体」の期待と不安

  2. 7

    【オランダ】195cmCBファンダイクが大きな“壁”に…タレント勢揃いで「地盤沈下」は今や昔

  3. 8

    Jリーグ得点ランク上位FWが日本代表入りできないワケ…「森保監督の確固たるポリシー」が背景に

  4. 9

    W杯初16強の日韓大会で山本昌邦は「トルシエと選手とのフィルター役をこなした」

  5. 10

    W杯組み合わせに森保監督「非常に厳しい」…GL初戦はオランダと激突、2位通過が現実ラインか

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  2. 2

    農水省ゴリ押し「おこめ券」は完全失速…鈴木農相も「食料品全般に使える」とコメ高騰対策から逸脱の本末転倒

  3. 3

    TBS「ザ・ロイヤルファミリー」はロケ地巡礼も大盛り上がり

  4. 4

    維新の政権しがみつき戦略は破綻確実…定数削減を「改革のセンターピン」とイキった吉村代表ダサすぎる発言後退

  5. 5

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  1. 6

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  2. 7

    粗品「THE W」での“爆弾発言”が物議…「1秒も面白くなかった」「レベルの低い大会だった」「間違ったお笑い」

  3. 8

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  4. 9

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  5. 10

    巨人阿部監督の“育成放棄宣言”に選手とファン絶望…ベテラン偏重、補強優先はもうウンザリ