株主の不満募る中…阪神・和田監督を安堵させた緒方の活躍

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 阪神のフロントも、首脳陣もホッとしたんじゃないか。

 15日の西武戦で、大卒2年目の緒方凌介(23)が大活躍。1-1で迎えた五回、走者を2人置いてバックスクリーン右に飛び込む勝ち越し3ランを放った。打線はこれで勢いづき、計8得点で圧勝。和田監督が頬を緩めたのは、単に連敗を阻止したことだけが原因じゃないだろう。

 13日に行われた親会社・阪急阪神HDの株主総会では、不振に悩むメジャー帰りの福留の起用を巡って、采配批判が飛び出し、「このままいけばクビ」と“解雇通告”を突きつけられた。

 株主の不満はこれにとどまらない。「カネでチームをつくるのはやめて欲しい」と、福留をはじめとするメジャー帰りの選手を補強し続け、若手育成がままならないフロントの手腕にも、疑問を投げかけた。

 これを受けて、総会の翌日には球団トップの坂井オーナーが和田監督と会談。一部報道によれば、和田監督が謝罪する事態に発展したという。しかもチームはなかなか波に乗れず、首位巨人にジワジワとゲーム差を広げられる状況。坂井オーナーによると、契約最終年の和田監督の続投条件は「納得がいく成績」。このままいけば条件を満たすことなく、本当にチームを去ることになりかねない。

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