セ首位攻防戦 巨人の先発ローテに阪神がホッとした理由

公開日: 更新日:

 26日から1.5ゲーム差の2位阪神との首位攻防3連戦を迎える巨人は、苦しい戦いを強いられそうだ。

 先発投手は杉内、小山、沢村の順。昨25日、ジャイアンツ球場で調整した杉内が「ここで勝ち越せば大きい。まずは自分がいい投球をする」と意気込めば、3戦目の沢村は「大事な試合で投げさせてもらえるので、チームが乗っていくために勝てる投球がしたい」と腕を撫した。

 今季、巨人は阪神に8勝10敗。杉内は阪神戦5試合で1勝2敗、小山は2試合で1勝0敗だが、沢村は2試合で0勝2敗、防御率は4.91と打ち込まれている。対戦成績そのままに、相性がいい投手が皆無なのだ。

 しかも、巨人は25日、前日の中日戦で4敗目(4勝)を喫したセドンの出場選手登録を抹消した。これになぜか阪神がガッツポーズ。阪神のチーム関係者が声を潜めてこう言うのだ。

「前回対戦した14日の巨人戦でセドンに六回途中4安打4奪三振1失点の好投を許し、4勝目を献上した。この試合で和田監督が怒ったんです。セドンの130キロそこそこの直球は、ベンチから見たら打ちやすそうなんです。でも、あの大型変則左腕は、初対戦だと打席で戸惑うとみんなが口を揃えた。ヒットを打ったのは、ゴメス、鳥谷、梅野の3人だけ。打率・341で首位打者を快走するマートンですら、球持ちが良くてタイミングが取りにくい厄介な投手だ、とグチをこぼしていましたから。巨人が2週間前からローテをいじらなかったら、再び3戦目で対戦するはずだった。そこに沢村が組み込まれて正直、ホッとしている。おまけに登録抹消ですから。ラッキーですよ」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    ドジャース佐々木朗希「今季構想外」特別待遇剥奪でアリゾナ送還へ…かばい続けてきたロバーツ監督まで首捻る

  4. 4

    中日・中田翔がいよいよ崖っぷち…西武から“問題児”佐藤龍世を素行リスク覚悟で獲得の波紋

  5. 5

    西武は“緩い”から強い? 相内3度目「対外試合禁止」の裏側

  1. 6

    「1食228円」に国民激怒!自民・森山幹事長が言い放った一律2万円バラマキの“トンデモ根拠”

  2. 7

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  3. 8

    辞意固めたか、国民民主党・玉木代表…山尾志桜里vs伊藤孝恵“女の戦い”にウンザリ?

  4. 9

    STARTO社の新社長に名前があがった「元フジテレビ専務」の評判…一方で「キムタク社長」待望論も

  5. 10

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは