阪神お決まりの“9月病”発症でザワつきはじめた「外野」

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「残念で仕方がないですよ。次の巨人戦で首位奪取してくれたら、と思っていたんですがねぇ……」

 こう嘆くのは、阪神ファンの宮本勝浩氏(関大大学院教授)。

「近年は9月になると絵に描いたように失速しますもんね。去年、今年は一時は優勝争いをしていましたが、ここ一番という時に勝てないのも同じ。長丁場を戦う体力、気力が足りないんじゃないか。優勝が絶望的になった今は、何とかCSに出られるようにチームを立て直してほしい。急降下してBクラスに転落しようものなら、目も当てられませんよ」

 宮本氏の嘆きもわかる。

 7日の中日戦は、ドラ1新人の岩貞が7回2失点と粘りの投球を見せたが、打線は6安打完封負け。六回には4番のゴメスがストライクの判定に激高して侮辱行為をはたらき退場処分となるなど、後味悪い敗戦でこの正念場に今季初の同一カード3連敗である。

 試合後の和田監督は「ゼロでは勝てん」と唇を噛んだ。これで9月は2勝4敗。昨季の9月に6勝16敗2分けと急降下した悪夢が蘇る。4位DeNAとは5・5差。5位中日は今月に入って5勝1敗と立ち直り、虎視眈々と逆転3位を狙っている。阪神は逆転優勝どころか、Bクラス転落もあり得る状態になってきた。

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