記録づくめ逸ノ城 関連グッズも“突貫工事”のてんやわんや

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■錦絵を4時間半かけて仕上げる

 関連グッズも突貫作業だ。12日目のこの日、国技館では初となる逸ノ城グッズが売り出された。それが、濃緑の浴衣を着た錦絵。自身が描いた絵を販売する絵師は本紙の取材に、「きのう、4時間半かけて一晩で描き上げましたよ」と苦笑いをうかべてこう言った。

「錦絵なら何とかなると思ってね。ほかのグッズは発注しても今場所中、間に合わない? そうそう。錦絵なら描き慣れてるから1日あれば、ね。ただ、逸ノ城の絵を買うのは男性、それもおじさんばかり(笑い)。女の子はみんな遠藤を買っていくよ」

 取材の最中も、印刷した錦絵を額縁代わりの銀の厚紙に貼る作業を慌ただしく続けていた。

 13日目は結びの一番での横綱鶴竜戦。「結びで相撲を取るという夢がかなった。今日みたいに思い切り当たっていきます。1、2秒で負けないようにしたい」と、白い歯を見せた逸ノ城。正真正銘の怪物が秋の両国に旋風を巻き起こす。

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