松井・由伸が揃って尻込みする巨人監督「非情人事」の歴史

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「将来の指導者の一角を占める柱のひとつ。十分勉強してもらいたい」

 15日、都内で開かれた巨人のスタッフ会議。初めて出席した打撃コーチ兼任の高橋由伸(39)について、白石オーナーはこう続けた。

「今年40歳。コーチとして次の世代の若い選手にノウハウを伝授していく責任がある」

 原監督は原監督で会議中、「兼任」という難しい立場の高橋由へ全面的に協力するよう他のコーチ陣に呼び掛けたという。

 が、コーチとしての“初仕事”を終えた本人は「不思議な感じがした」と繰り返し、オーナーの「将来の指導者」発言にも、「いずれそういうふうになれるかどうかは、これからの努力次第」とそっけない。「まずは選手として頑張りたい。コーチとしての目標? コーチとして準備をしてきたわけではないので、なかなかないよね」とピンときていない様子だった。

 オーナー、監督がよってたかって高橋由の尻を叩くのは、OBの松井秀喜(40)と並ぶ、次期監督の有力候補だから。その松井も「誰にも分からない」と言うばかり。1歳年下の高橋由もまた、どこか他人事だ。球団関係者が言う。

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