創設80周年の阪神 江夏豊臨時コーチの“副作用”を懸念の声

公開日: 更新日:

 OB絡みでいえば、江夏豊氏(66)をキャンプの臨時投手コーチとして招聘することにも懸念の声がある。

 シーズン401奪三振、「江夏の21球」と称された79年日本シリーズでの投球など数々の伝説を打ち立てた同氏は、愛着のある阪神に言いたいことは山ほどあるはず。若手、中堅に限らず主力にも経験で得たものを伝授するつもりで、すでに守護神の呉昇桓にも、スライダーについての話をするといわれている。

野球理論や精神論など過去の経験が選手の飛躍のきっかけになればいいが、副作用が出る可能性もある」

 とは、さる球界OB。

「阪神は昨秋、広島OBの大野豊氏も臨時コーチに呼んでいる。選手はいろんな人にいろんなことを言われて困惑しないか心配です。大物の江夏氏に指導、アドバイスを受ければ選手も聞かざるを得ない。自分には合わないと思っても、反論なんてできる選手はいない。招聘に動いた中村GM、そして首脳陣はこれまで“一匹狼”でやってきた江夏氏ときちんと横の連携を取ることができるのだろうか」

 今年の阪神はキャンプからゴタゴタしそうだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

    西武フロントの致命的欠陥…功労者の引き留めベタ、補強すら空振り連発の悲惨

  2. 2
    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

    西武の単独最下位は誰のせい? 若手野手の惨状に「松井監督は二軍で誰を育てた?」の痛烈批判

  3. 3
    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

    巨人・小林誠司の先制決勝適時打を生んだ「死に物狂い」なLINE自撮り動画

  4. 4
    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

    全国紙が全国紙でなくなる?「新聞販売店」倒産急増の背景…発行部数の激減、人手不足も一因に

  5. 5
    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

    花巻東時代は食トレに苦戦、残した弁当を放置してカビだらけにしたことも

  1. 6
    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

    日本ハムは過去2年より期待できそう 新外国人レイエスが見せつけた恐るべきパワー

  2. 7
    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

    大谷はアスリートだった両親の元、「ずいぶんしっかりした顔つき」で産まれてきた

  3. 8
    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

    【中日編】立浪監督が「秘密兵器」に挙げた意外な名前

  4. 9
    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

    WBCの試合後でも大谷が227キロのバーベルを軽々と持ち上げる姿にヌートバーは舌を巻いた

  5. 10
    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗

    裏金自民に大逆風! 衆院3補選の「天王山」島根1区で岸田首相の“サクラ”動員演説は大失敗