河治良幸氏が解説 ハリルホジッチ采配が読める「伝説の一戦」

公開日: 更新日:

 ボランチのMFダミーコが、中田の密着マークについたのだ。さらに中盤で試合を組み立てるMFラムシにも、厳しいマークを入れて攻撃のリズムを崩した。そしてボールを奪った瞬間に数人の選手が縦のスプリントを繰り出し、カンナバーロ主将の統率するパルマのDFラインを脅かした。

 ハリルホジッチの狙いは、パルマの攻撃の大半で起点となる中田英とラムシのホットラインを完全に分断し、横パスとロングボールに頼った単調なパターンに終始させること。

 攻撃では、アルゼンチン代表の名手MFアルメイダとクレバーなラムシが構える中央を囮に使い、サイドを突いてパルマがやや苦手としていたマイナス方向のハイクロスでフィニッシュすることだ。なぜパルマがマイナスのハイクロスを苦手としていたのか?

 3バックの中でカンナバーロとアルゼンチン代表DFセンシーニは高度な守備能力を誇っていたが、小柄だったこと。もうひとりのDFジェトゥは屈強だが、横からの攻撃に対してボールウオッチャーになる悪癖があったからだ。 


■全員のハードワークで“番狂わせ”達成

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    年収1億円の大人気コスプレーヤーえなこが“9年間自分を支えてくれた存在”をたった4文字で表現

  2. 2

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償

  3. 3

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  4. 4

    “やらかし俳優”吉沢亮にはやはりプロの底力あり 映画「国宝」の演技一発で挽回

  5. 5

    山尾志桜里氏“ヤケクソ立候補”の波紋…まさかの参院選出馬に国民民主党・玉木代表は真っ青

  1. 6

    ドジャース佐々木朗希 球団内で「不純物認定」は時間の問題?

  2. 7

    フジテレビCM解禁の流れにバラエティー部門が水を差す…番宣での“偽キャスト”暴露に視聴者絶句

  3. 8

    国分太一は“家庭内モラハラ夫”だった?「重大コンプラ違反」中身はっきりせず…別居情報の悲哀

  4. 9

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  5. 10

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒