バットスイングを解析・データ化 さらば“感覚的”野球指導者

公開日: 更新日:

 16日、ミズノが野球のバットスイングを解析する新システム「スイングトレーサー」の開発を発表した。

 同システムはバットのグリップエンドに専用のセンサーを装着してティー打撃を行うと、ゴルフスイングの動作解析のように、ヘッドスピード、ヘッドの傾き、スイング軌道など8項目のデータが瞬時に計測されるというもの。データは専用のアプリで保存できるだけでなく、アニメーション映像などで確認できる。過去と現在のスイングもひとつの映像で比較可能なことから、ミズノの関係者は「アマチュアだけでなく、プロ野球の指導でも活用していただけたら」と話す。

 現在でも「ヘッドを少し上げろ」「もっとコンパクトなスイングを心がけろ」と声を荒らげる指導者がいる。こうした曖昧な教えでは選手もどの部分をどの程度修正したらいいかわからない。その点このシステムなら、個人のベストな数値を残しておけば、あとはその数値に戻す作業を行えばいい。

 価格はセンサーが3万2184円、アタッチメントが1944円。サーバー使用料は選手用が1058円/月、コーチ用が3218円/月だ。

 これで「少しだけバットのヘッドを上げて」というような曖昧な教え方をする「感覚的指導者」は通用しなくなる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性