マー君に開幕投手を託すしかないヤンキースの“苦悩ローテ”

公開日: 更新日:

 右肘靱帯部分断裂からの完全復活を目指すヤンキース田中将大(26)が25日(日本時間26日)のメッツ戦に登板。オープン戦3試合目のマウンドは4回3分の2を4安打3失点。四回に4番メイベリーJrに一発を浴び、五回に9番レイノルズに二塁打を許したところで降板した。

 オープン戦で好投を続けてきた田中は、ここにきて開幕投手の有力候補に浮上した。昨季まで6年連続で開幕のマウンドに立ってきたエース左腕サバシア(34)は、28日オリオールズ戦の登板が決まった。通常の登板間隔では4月6日の開幕戦(ブルージェイズ戦)に投げられない。31日のツインズ戦で登板する田中が、中5日で大役を務めることになりそうだ。

 昨季途中に右膝を手術した15年目左腕サバシアの調整が遅れているとはいえ、ジラルディ監督が右肘に爆弾を抱える田中を開幕に起用するのはそれなりの理由がある。

 今季のヤンキースは日程の関係から、開幕投手を務めればその後の負担が少しだけ軽くなる。開幕投手の登板間隔は余裕があり、ローテーション通りなら中4日での登板は今季4戦目となる4月23日のタイガース戦が初。6月には中6日での登板もあり、前半戦は中4日でのマウンドは8回。これがローテの2番手で第2戦(4月8日)に登板した場合、中4日は9回となる。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ヤクルトのドラフトは12球団ワースト…「余裕のなさ」ゆえに冒険せず、好素材を逃した気がする

  2. 2

    「汽車を待つ君の横で時計を気にした駅」は一体どこなのか?

  3. 3

    ソフトバンクは「一番得をした」…佐々木麟太郎の“損失見込み”を上回る好選定

  4. 4

    コメ増産から2カ月で一転、高市内閣の新農相が減産へ180度方針転換…生産者は大混乱

  5. 5

    オリックスまさかのドラフト戦略 「凶作」の高校生総ざらいで"急がば回れ"

  1. 6

    ヤクルト2位 モイセエフ・ニキータ 《生きていくために日本に来ました》父が明かす壮絶半生

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    “代役”白石聖が窮地を救うか? 期待しかないNHK大河ドラマ『豊臣兄弟』に思わぬ落とし穴

  4. 9

    福山雅治は"フジ不適切会合参加"報道でも紅白で白組大トリの可能性も十分…出場を容認するNHKの思惑

  5. 10

    バスタオル一枚の星野監督は鬼の形相でダッシュ、そのまま俺は飛び蹴りを食らった