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<第27回>父親が「野球より人間教育」と考えた理由

 高校からドラフト1位でプロ入りするような選手はたいてい、中学時代に脚光を浴びる。大谷同様、日本ハムに1位指名されたダルビッシュ(現レンジャーズ)は中学時代、40校近くの高校から誘われたという。大谷は違った。通っていた一関シニアは人数自体、少なかったし、全国大会にも行っていない。

 一関シニアのコーチをしていた父親の徹(52)によれば、「(菊池)雄星クンのように県内どころか関東からもとか、それほどじゃありませんでした。僕の先輩が横浜の方でコーチをしていたので、一度、遊びがてら見に行くわと。そこも含めて(誘いがあったのは)4つくらいだった」そうだ。

 徹はそもそも大谷がプロ野球選手になるとか、大谷をプロ野球選手にしようと考えていたわけではない。

「(大谷が野球でそこそこの選手になるかもしれないと感じたのは)水沢リトルの最後、中1くらいのときでしょうか。このまま1年ずつ成長すれば、社会人でやれるレベルになるかなと。プロでやれるとか、そういうことは思わなかったですね。自分自身も働きながら野球をやった。プロになれればいいですけど、将来的にもその方がいいと思っていましたので」

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