マエケンの「来季メジャー」を潰す広島リリーフ陣の体たらく

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 夢は幻になるんじゃないか。26日のロッテ戦で薄氷の末、今季4勝目を挙げた広島前田健太(27)のことだ。今季防御率1点台のエースはこの日も相手打線を翻弄し、七回まで4安打1失点の好投。2点リードで迎えた八回からは115球を投じたこともあって救援陣にマウンドを譲った。

 ところが、その救援陣が「やらかした」。

 まず2番手の永川。今季16試合で防御率3.77と不安定な投球を続けるベテランは、いきなり連続安打でピンチを招くと、1死二、三塁から内野ゴロの間に失点。2試合連続失点と、精彩を欠く。

 八回に丸の満塁弾が飛び出し、7-2の5点差で迎えた九回に登板した守護神・中崎も同じ。2安打と四球でピンチを作ると、2死満塁からロッテ・清田に2点適時打を献上。7-4で勝利したものの、中崎の防御率はこれで計19試合で4.35に。

 守護神とは言いがたい惨状に試合後、ベンチで出迎えた前田の表情は引きつっていた。

 中崎、永川だけでなく、この日ベンチ入りした今村も防御率が4.09。10試合以上の登板で防御率3点台までの中継ぎは助っ人左腕のザガースキー(1.42)だけなのだから、リリーフ陣の崩壊はいよいよ深刻である。

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